ネタメモ37
ギル時
マフィアパロ
遠坂時臣――マフィア大手であるTosakaのボス。見た目は優しい紳士だが、それだけではない。温厚なだけでは、マフィアのボスは勤まらない。
それを、Tosakaの暗殺者である言峰綺礼は、知っている。
時臣が仕事にいそしんでいると、ギルガメッシュが現れた。ギルガメッシュはTosakaのパトロンであり、金持ちだ。時臣もあまり、邪険には出来ない。
「時臣ぃ、抗争はないのか?」
マフィア同士の抗争に、ギルガメッシュは興味を持っている。ギルガメッシュも、戦えるクチだ。
「残念ながら、私は過激派ではないので。但し、喧嘩を売られたらそれなりのことはしますが」
時臣はくすり、と笑った。清濁併せ持つのが、マフィアのボスたる時臣だ。
「そうか、楽しみにしているぞ。そういや、綺礼はどこ行った」
「暗殺を命じました。そろそろ、帰ってくるでしょう」
時臣の言葉通り、綺礼が命令を執行して帰ってきた。
「時臣様、執行終了しました」
「うん、よくやったね」
時臣は綺礼を撫でると、ロッキングチェアに座った。ギルガメッシュは時臣を一瞥すると、綺礼に話し掛けようとするが、無視された。疲れたらしい。
ギルガメッシュは内心ガックリしながら、時臣の部屋を出た。