ネタメモ31
マボワ
時臣は、静かな余韻が好きだ。突然のパーティーを始めたギルガメッシュはもう潰れている。
もう少しで、新しい年を迎える。その所為か、いつもより飲み過ぎたのだろう。
綺礼はギルガメッシュの子守りのようになっているのだろう。それを想像して、笑んだ。
自分が輪の中心にいなくてもいい。ただ、眺めているだけでいい。ひっそりと、一人で新年を迎えるのもいいかもしれない。
「なにを笑っているのですか?」
ギルガメッシュの子守りは終わったのか、時臣の方にやってくる。
「王の様子は?」
「ただ眠っているだけです。それより、なにをお笑いで?」
「君のことだよ、綺礼。君はいつも甲斐甲斐しいね。それが君のいいところだけど」
「酔っていますか?」
「そうかもしれない。今年も終わるね」